物盗られ妄想
今日ネットで調べ物をしていて、『物盗られ妄想』という言葉を知った。
このサイトによると、
『物盗られ妄想とは、認知症で起きやすい被害妄想の一つで、大事な物を盗られたと訴える症状です。多くは財布や現金、貯金通帳や宝石類など財産に関連するものを盗まれたと思い込んでしまいます。』
さらに、
『認知症でなくとも、高齢になると「置き忘れ」をすることがありますが、その場合は「自分が置き忘れた」自覚があります。認知症の物盗られ妄想の場合は、自分が失くした自覚はありません。記憶障害によって置き忘れた事実を覚えていられないため、ほとんど探す事もなく「ない=盗まれた」と即断してしまうようです。』
とのことである。
医療ドラマか何かで、高齢者の患者(あるいは入居者)が看護師や見舞いの家族に「財布が盗られた」などと騒いでいるシーンを見たことがあるので、なんとなく想像はつく。
また、こちらのサイトでは当事者の精神状態について簡単にまとめられていて、
https://kikuchi.hosp.go.jp/files/000117763.pdf
『①財布などの大事な物をなくしたり、盗まれないようにしたいと思っています。
②みつかりにくい場所に自分で隠し、その場所を忘れます
③「私がなくすわけがない」「私は被害者だ」と思っている
④いつもの場所にないことを「盗られた」と思いこみます
⑤探しているときに、そばにいる人を犯人だと疑います』
とのことである。
なお、こちらのページによると、http://www.shisei.or.jp/news/pdf/20110421/program3.pdf
『認知症以外に、統合失調症やうつ病でも物盗られ妄想が出現することがあります。』
とのことである。