統合失調症にかんして

統合失調症に関して調べていて、参考になるサイトを見つけたのでメモがてら引用抜粋して記録しておきたい。なお家族との生活の中で思い当たる部分に関しては太線で強調している。

www.msdmanuals.com

以下、上サイトより抜粋引用。

統合失調症は精神病症状を特徴とする病気ですが、そのような症状としては、妄想、幻覚、支離滅裂な思考や発言、奇妙な行動や不適切な行動などがあります。精神病症状には、現実との接触の喪失がみられます。

統合失調症の人の一部では、精神(認知)機能の低下がみられ、ときに発症後ごく早期からみられます。こうした認知障害により、注意を払うことや、抽象的な思考、問題解決などに支障をきたします。統合失調症患者における全般的日常生活障害の程度は、大部分が認知障害の重症度によって決まります。統合失調症患者の多くは職についておらず、家族や他者との接触はまったくないか、ほとんどありません。』

 

全体として、統合失調症の症状は大きく4つに分類されます。・陽性症状 ・陰性症状 ・解体症状 ・認知障害

 

陽性症状は、正常な精神機能が過度に高まったり、歪みが生じたりしたものです。具体的には以下のものがあります。

  • 妄想は、通常は知覚や体験の間違った解釈を伴う誤った思い込みです。また、明らかに矛盾する証拠があっても、患者はその思い込みを捨てようとしません。妄想には多くの種類があります。例えば、統合失調症では、困らされている、後をつけられている、だまされている、見張られているなどの被害妄想が起こることがあります。関係妄想といって、本、新聞、歌詞などの1節が明確に自分に向けられていると思い込むこともあります。他者に自分の心が読まれている、自分の思考が人に伝わっている、外部の力によって思考や衝動が自分の中に吹き込まれているなどと思い込む思考奪取や思考吹入という妄想もあります。統合失調症で生じる妄想は奇妙なものもあれば、そうでないものもあります。奇妙な妄想は明らかに信じがたい内容で、普通の人生経験から生じるものではありません。例えば、誰かに傷あとを残さずに内臓を抜き取られたと信じているなどです。奇妙でない妄想は、後をつけられている、配偶者やパートナーに裏切られるなど、現実にも起こりうる内容のものです。

『暴力 世間一般の認識に反して、統合失調症患者が暴力行動を示すリスクはわずかに高くなるだけです。本当に危険な行動よりも、暴力をふるうという脅しや攻撃性の低い感情の爆発の方がはるかに多くみられます。重度の抑うつ状態にあり、孤立し、妄想を抱いているごく少数の患者では、自らの苦しみの唯一の原因とみなしている人(権威者、有名人、配偶者など)を攻撃したり、ときに殺害したりすることがあります。

重大な暴力行為を働く可能性が高い人の特徴として、以下のものがあります。

  • 薬物またはアルコールを乱用している

  • 迫害されているという妄想を抱いている

  • 暴力行為を命令する幻覚がある

  • 処方された薬を服用していない

 

k-mentalclinic.com

以下、上サイトより抜粋引用。

日々の診療でよく耳にする言葉の一つに『妄想』があります。
皆さんが何気なく日常的に口にしている『妄想』という言葉は、おそらく「いかがわしい考えや空想」という意味で使われているのだと思いますが、精神医学における『妄想』は「その文化において共有されない誤った確信」を意味します。
随分と意味が違いますよね。

 

その妄想を呈する代表的な精神疾患統合失調症があります。
妄想が強固な場合は容易に訂正ができません。
妄想を持っている本人からすれば妄想ではなく事実だ(と思い込んでいる)からです。
当然、自分自身が病気ではないと思っていますので[これを“病識がない”と言います]、それをむやみに否定するのは好ましい対応とは言えません。
正面に向かって対応すると「攻撃」と思われて反撃される可能性があるため、横に並ぶようにして関わることが適切です。

www.mental-navi.net

以下、上サイトより抜粋引用。

統合失調症は、症状の現れ方や経過などから、破瓜(はか)型、緊張型、妄想型の3タイプに大別されます。ただし、これらに分類できないタイプも数多くあることから、統合失調症は単一の病気ではなく、複数の病気の集まりではないかとも考えられています。

 

『<妄想型>幻覚や妄想が中心
破瓜型や緊張型よりも発病年齢が遅く、多くは30歳前後に発病します。
幻覚や妄想が中心で、陰性症状はそれほど現れません。対人コミュニケーションは比較的良好に保たれていることが多く、人柄の変化もあまり目立ちません。予後はよいとされています。』https://www.nhk.or.jp/kenko/assets/article/images/569_06.jpg

 

www.nhk.or.jp

統合失調症には病気の前兆が現れるリスク期があり、軽度の幻覚や妄想が起こることがあります。さらに、まとまりのない発言をしてしまうなど、社会生活に関わる機能が低下し、苦痛を感じるようになります。そのほかに、不眠不安抑うつなどの症状が出ることがあります。これらの症状が続くと、統合失調症をはじめとする精神疾患に移行する危険性が高まります。

夜眠れない朝起きられない不安やイライラの気持ちが長く続くなどの症状がある場合も注意が必要です。

『リスク期の治療

この時期に適切な治療を受けることで、発症を遅らせたり、重症化を防ぐことが可能です。リスク期の段階では基本的には薬は使いません。病気に対する正しい知識を身につけ、生活環境を整えたり、休息をとるなど日常生活での注意点の指導が行われます。また、統合失調症の発症原因の1つに過剰なストレスがあるので、ストレスの対処法を身につけることも大切です。